住宅/新築/2014

20.5坪の小さな木造の住まいです。1階は水まわり+ギャラリー、2階はご家族3人の個室になります。
骨組みは宮崎県の飫肥杉を使い、外壁は焼杉を張って、消費税込1200万円台のローコスト住宅でも、こだわりが詰まっています。

※前職アトリエフルカワ一級建築士事務所で担当したWORKSです。

ギャラリーエントランス。ギャラリースペースはモルタル床で土間仕上げに。

ギャラリースペースから2階へと続く階段。

ギャラリースペースは、展示用の壁を確保するために窓はほとんどありません。そこで、小さいながらも吹き抜けを作って、ハイサイドライトから自然の明かりが溢れるようにしました。

2階の個室。

お隣の庭を借景に。

Root_Houseは、2階はいつものように豪快に梁組を表した木の家になっていますが、1階のギャラリー部分は白い壁です。でも、それはただの白い壁ではありません。構造用合板にペンキを塗った壁になっています。
構造用合板はどこにでもビスを止めることができるので、様々な作品の展示に対応しなくてはいけないギャラリーの壁にはうってつけです。ただ、普通は構造用合板の上に石膏ボードをもう一回張ってさらにクロスなどでツルツルに仕上げることが多いのです。
今回はコストもおさえないといけなかったということもありますが、それよりも、構造用合板の表面に出てくる木目の面白さをうまく使いたかったために、構造用合板に直接ペンキを塗って仕上げてみました。
結果は写真のように、微妙な陰影が白い壁に生まれて魅力的になったと思います。ギャラリーに来ていただいた方々にも好評でした。

床:杉 無垢フローリング    
壁:ラーチ合板 ペンキ塗装仕上げ
天井:ペンキ 塗装仕上げ    

施工:山洋工業株式会社