友人のJUN KOBAYASHIさんからチケットをいただいて、恵比寿ガーデンプレイスで開催中の写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」に行ってきました。

今年2017年は、チェ・ゲバラの没後50年にあたるそうです。たった50年!わたしが彼の存在を知った時には、すでに神話的な人物だったので、どうしてもはるか昔を生きた人だという間違ったイメージが、今だ拭えていません。

アルベルト・コルダが撮影した「英雄的ゲリラ」オリジナルプリントも展示されていました

今回の展示は、彼”を”撮った写真ではなく、彼”が”撮った写真によって、チェ・ゲバラが何を見て、何を感じ、何を考えたのかを問いかける内容。特に、最後にまとめて展示されていた、家族とのポートレートが印象的でした。家族がいて、友人を愛し、身銭を稼ぎ、大地に足をつけ、人間として生ききり、その一面としてあの時代と革命があった…。ヒロイズムにのぼせていない、フラットさが心地よい展示でした。


恵比寿から六本木へ移動して、石川直樹の写真展「いつでもどこでも写ルンです」展へ。FUJIFILM SQUAREには、毎度よき作品を(無料で!)見せていただいていて、ありがたいことです。

コンパクトなギャラリーの中に、地球をフィールドに活躍している冒険家であり写真家の石川さんが、「写ルンです」で捉えた旅の軌跡が細やかに展示されています。壁一面にコラージュされた、「チャレンジふくしまパフォーミングアーツプロジェクト」のワークショップ写真も、彼の新しい一面をうかがい知ることができるよき機会となりました。

今再びブームをむかえているという「写ルンです」。昨年あたりから、わたしも「写ルンです」でスナップ写真を撮るようになったのですが、それは使い捨てフィルムカメラだからこその、手軽さと不便さが同居しているところに惹かれてのこと。まさか、極地でも使える信頼性の高いアイテムだったとは、思いもしませんでした。次の山登りには、わたしも「写ルンです」を連れて行くつもりです。

目黒駅からガーデンプレイスまでの途中、土浦亀城邸へ寄り道