結婚式のため滞在した名古屋から、多治見へのショートトリップの記録を。

朝、せっかくなので名古屋モーニングを。BONBON喫茶部まで、足を運びました。

コーヒーと小倉トーストをいただきました。レトロで重心の低い居心地のよい空間はもちろん、次から次へと地元と思われる方がいらっしゃって、さっとコーヒーと軽食を食べて、ちょっとおしゃべりして帰る、そんな街の生活の一部になっているのが印象的でした。


そして、電車に乗って多治見へ。まずは、モザイクタイルミュージアムへ向かいました…といっても時間が足らず、建物に入ることはできませんでした。ですが、ここまで近くに来ているのに、行かないのは建築に携わるものとして許されない気がして、せめて建物と街との関係だけでも、と。

地方の密度がまばらな街中に、こんな建物があるとはどんな状況かというのは、うまく言語化ができていないのですが、感慨深いものがありました。
すり鉢状の芝生広場でかけまわったりくつろぐ人たち、すいすいと入口に吸い込まれていく人たち、そしてここが旧笠間町役場だったことを思うと、幸福な建築なのかもしれません。

ところで、このモザイクタイルミュージアムの入場料は、たったの300円。文化資産の維持管理を思うと、少々安すぎるような気が…まずはたくさんの人に来館してほしい、とのメッセージでしょうか。


お昼休憩を、CAFE NEU!でいただいたあと、バスでギャルリももぐさへ。服飾作家・安藤明子さんが提案されている百草サロンに、やっと触れることができました。

サロンの布だけでなく、陶器や漆器も、こころがこもった美しさがかたちになったものをたくさん見せていただきました。どれも息を止めて眺めずにはいられない姿形で、さんざん手に取り長居させていただいたのに、珈琲とケーキを喫茶でいただいただけで、あまりお金を使わず帰ってきてしまったのが心残りです。


家族のおかげで、ご縁ができた名古屋。今回は多治見を旅先に選びましたが、次は愛知県内もゆっくりまわってみたいとおもいます。