ガリ版伝承館のある滋賀県東近江市が、地域おこし協力隊を募集しています。本気で謄写版研究を行いたい方にはうってつけです。

以下、謄写版とガリ版の10−48(トーシャ) さんのメルマガを貼っておきます。


この度、ガリ版伝承館のある東近江市が地域おこし協力隊を募集します。任期は3年で任用後、住民票を滋賀県東近江市蒲生地区へ異動し生活できる方と言う事で、かなり「ハードルが高い」募集となっていることをはじめにお知らせしておきます。10-48のWSにご参加された方はきっと気になったり応援したいと言う気持ちになるかと思いますのでこのメールで私の所感も合わせてご案内します。


活動内容

募集チラシからですが、

1.市職員及び地元住民と協力しながらの活動
ガリ版等の孔版による新たな商品開発や新しいガリ版文化の創造・発信活動、またガリ版器材・印刷物・美術作品の収集と整理

2.企画提案活動
蒲生地域の振興に資する活動や、定住するために必要な起業や就業を目指したガリ版等の孔版を有効に活用できる活動で、あらかじめ隊員から企画提案していただき、その内容に基づく活動に取り組んでいただきます。

。。とあります。実はガリ版伝承館には専属の学芸員はおらず近隣住民の支えによって成り立っているところで、貴重な堀井謄写堂の資料もあるのですが、学術的な整理ができていない状況なのです。逆に言えば、研究し放題とも思えるのですが、いかがでしょうか。


蒲生地区と伝承館について

立地も恵まれている方ではありません。伝承館は滋賀県近江八幡駅よりバスで20−30分の立地で1時間1本の運行状況です。ですので、車必須の土地になります。そんな東近江市蒲生地区と謄写版との繋がりは謄写版を発明した堀井新治郎の出身地。今、ガリ版伝承館としてある建物は生家です。話によると、開館前は地元では有名なお化け屋敷状態だったとか。ガリ版研究家の志村章子さん曰く、「建物自体が痛んでいて、歩くたびに床に足がハマるのよー!」とおっしゃっていました。そんなお話を聞くと、近隣住民の支援でいまの伝承館があることはかなり奇跡に近い事だったのが想像できます。


東京で活動している10-48ですが、この地域おこし協力隊の成功を願わずにはいられなかったので、皆様にご案内いたしました。10-48や他謄写版に携わる方々の活動で若年層の関心が高まってきたとはいえ、博識な方は高年齢層が多く「謄写版」コンテンツの存続を思うと心配になってきてしまいます。どうぞ気になる方へ情報をつなげていただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


以前、10-48さんのガリ版ワークショップに参加した時の様子