12月27日は、2017年最後の水曜日、レディースデイ。
アキ・カウリスマキ監督作品の『希望のかなた』で、今年の映画を締めくくりました。

タイトルの日本語フォントは、おそらく「国鉄っぽいフォント」だと思われます。

ビターなチョコレイトだ、これは。

根っこの深い難民問題をテーマとしながらも、登場するのは冗談みたいに親切な人たち。「愛」という言葉が司るものが何かは、わたしはピンとこないのだけれど、「親切」はわかるような気がします。それはきっと、心の中に他人が暮らす隙間を準備できているということ。そう、「準備ができている」。

わたしたちは、忙しくて満たされていて、こころも身体も頭もすぐに膨れ上がるから、備えていないと隙間はつくれない。今日登場した、笑っちゃうくらいの親切人たちにも、きっとその「親切」を準備をするに至った、描かれない過去があったのだと思います。

Are you ready ?
準備できてる?

モノとして素敵だったので、久しぶりに映画のパンフレットを買いました。アキ・カウリスマキ監督のインタビューなどの充実したコンテンツに加えて、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんも寄稿されています。