ドイツにあるヴィトラ・デザイン・ミュージアムから始まった、国際巡回展の「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」が、とうとう東京ステーションギャラリーにやってきました。

昨年、神奈川県立近代美術館葉山館でも催されていたのですが、東京駅の赤煉瓦の中でアアルトと出会いたいと思って、東京開催まで待っていたのはわたしだけではないはず…!

国際巡回展らしく、アアルトへのあたらしい視座を得られる内容で、最大の特徴はなんといっても、アルミン・リンケというドイツ人写真家による、本展のための撮り下ろしの写真です。 この点については、北欧建築・デザイン協会理事であるリオタデザインさんのblogにヘルシンキ巡回中の会場写真とともに、丁寧に触れられていました。

わたしは、アアルトの建築には学生の頃に訪れたきり。ミーハーな感覚でしか建築探訪できていなかったなぁと、展示を見ながら後悔の念がひしひしと…。どんなすばらしいチャンスも経験も、日々の研究課題を抱えられていればこそ、自分のものにできます。面倒くさいけれど、why?の荷物はたくさん抱えて生きて行こうと、ここに決心いたします。

ここで、当時の写真をいくつか…。

マイレア邸(1937〜39)
アカデミア書店(1969)
アアルト自邸(1936)・リビング
アアルト自邸(1936)・暖炉と階段
おまけ・アアルト大学の森で出会った野生のハリネズミ

日本建築学会建築博物館ギャラリーでは、「内省する空間-アアルトの図書館と住宅」展が3/17まで催されています。ぜひこちらも一緒にどうぞ。