図面の締め切りと長引くおなかの不調と、引きこもってあーだこーだと格闘していたら、そろそろ関東も梅雨明けしそうですね。

今朝、無事に入札用の図面を描き上げたので、今日はお休みに。
チケットをにぎりしめて国立西洋美術館で開催中の「松方コレクション展」へ行ってきました。

松方コレクションといえばモネの睡蓮

噂通りで、名画がザックザク。

あれもこれも偉大な画家たちの作品ばかりで、「日本にいながらヨーロッパ美術のオールスターを見れるなんてサイコーだ!」なんて思ったのですが、まさにそんなチャンスを私たちへつくるために、松方コレクションの生みの親・松方幸次郎さんが奔走してくれたわけで。「あんたぁはえらいよ…立派だよ…(ちびまるこちゃん風の発音で)」と、なんだかしみじみとしました。

コレクション初期は、彼のビジネスである「船」にまつわるものが多いこと、そして、親交があった画家・ブラングィンは「船乗り」だったことも知りました。新しい世界の扉は急に開かれるわけではなく、つながるべくちゃんと橋がかけられているんだよなぁと、またしみじみ。

ふだんは西洋美術館の常設展でゆるく眺めていた作品が、ばばーん!と企画展にお引越ししているあたりは、よく知った近所の子が有名になったみたいで、もっとしみじみ。

そして、友達が今展の「中の人」ということもあって、そんな視点で味わえるのも、さらにしみじみ。

夢のような名画たちに囲まれてアドレナリンマックスになるかと思いきや、終始しみじみしっぱなしの2時間。よき休息日になりました。

2007年には、パリ郊外ジヴェルニーのモネの庭へも行きました。

企画展へ作品が出払ってしまって、がらんどうになっているのでは…と気にしていた常設展でしたが、そんな心配はまったく必要なく(収蔵数を考えたら、あたり前ですね…笑)、変わらずに見応えのある展示でした。

常設展エリアの新館でやっていた「モダン・ウーマン展」。ロシアからの独立前後のフィンランドを生き、近代美術に革新をもたらした女性芸術家たちに焦点を当てた展示です。
ここではあたらしく好きな画家ができたので、フィンランドへ再訪する理由ができました。

彼女の名前は Ellen Thesleff (エレン・テスレフ)。自画像が生意気で、すごくいいかんじ。