昨年無事に完成を迎えた川上ヒュッテを、HPの「WORKS – 空間の設計」内にまとめました。

「Hütte = 山小屋」という名の通り、白樺の森の中にある愛らしい小さな住まいです。音楽室があるのがチャームポイント。

幾人かの友人には、実際の空間に身を置いてもらう機会があったのですが、遠方のため、写真(と少しの文章)でのぞいていただければうれしいです。掲載しているのは、悩みに悩んで結局自分で撮った、嘘のない、演出のない、その場の空気に誠実な写真です。きっと見ているひとにも、居心地のよさを感じてもらえるのではないかなと思います。そして訪ねていただいたあとに、感想をいただけるとさらにうれしいです。

川上ヒュッテは「言葉と空間の設計事務所 ぐるり舎」としてはじめて手がけた住宅。俗にいう、処女作なのです。師匠である古川さんの設計を、最初に手がけられた S_House が象徴しているように、この住まいがわたしの仕事のシンボルとなります。生活力のある住まい手、頼りがいのあるつくり手のおかげで、とても幸運なスタートを切ることができました。この場を借りて、あらためて感謝を。

設計監理にあたって、何を考え実行したのか。HPでは精神的なことを書いていますが、技術的な面では昨年晴れて卒業した住宅医スクールでの学んだことがダイレクトに効いています。そして何よりも、アトリエフルカワ在籍時に学ばせていただいたことが、すべての判断の支えになりました。

アトリエフルカワ一級建築士事務所 https://a-furukawa.com/
住宅医スクール https://sapj.or.jp/aboutschool/school2019-1/

川上ヒュッテからはじまり、これからどんな住宅と出会えるのか。ちょっとの不安とおおきな楽しみで胸いっぱです。魅力的な未来の住み手&つくり手と誠実に向き合えるように、わたしは日々建築士として生活者として、鍛錬を積み重ねてゆきます。