昨日から東京都美術館ではじまった「ハマスホイとデンマークの絵画」展に向けて、関連書籍で予習をしています。

▶︎「ハマスホイとデンマークの絵画」展 特設WEBサイト

ハマスホイと同年代のデンマークの画家カール・ホルスーウ(Carl Holsøe)に惚れ込んだのが、一昨年。作品が掲載されている本が欲しいのになかなか見つからず、半ば諦めていた頃に、偶然古本屋さんで出会ったのがこちらの「北の光/北欧の印象派展」の図録です。1993〜94年に東京・大阪・北海道・熊本を巡回した、日本で北欧美術が大規模に紹介された初めての展覧会だったそう。集められたデンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、そして北ドイツの絵画の中でカール・ホルスーウの作品は4展。しかも、ネットサーチでは未見だったものだったので、見つけた瞬間に歓喜の声をあげました。

ちなみに先述した古本屋さんというのは、谷中にある「ひるねこbooks」さん。日常的によく出入りさせていただいている古本屋さんなのですが、北欧に強いお店ということをすっかり失念していて…別の本のお会計を待っている間に、何の気なしに北欧関連書棚(図録書棚ではなかったのです)を眺めていて発見しました。まさに灯台下暗し。

もう1冊探している図録があって、それは2008年に国立西洋美術館で開催された「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展のもの。同時期に活躍したデンマーク室内画派の紹介の中でホルスーウの作品が掲載されているはず(何作かは不明)なのですが、こちらは中々高価で手が出せず…いつかの巡り合わせを期待しています。

余談ですが、ハマスホイもハンマースホイも「Vilhelm Hammershøi」のことです。個人的には「ハマスホイ」の方が発音が近い気がします。「Carl Holsøe」もホルスーウとかホルセエとかホルソーとか、いろいろな表記揺れが。


すでに発表されている「ハマスホイとデンマークの絵画」展目録によると、今回ホルスーウ作品の来日は3点。「第3章 19世紀末のデンマーク絵画 ─ 国際化と室内画の隆盛」の最後に配されているようです。

▶︎ 出品目録

本展示の目玉である「第4章 ヴィルヘルム・ハマスホイ─首都の静寂の中で」の直前なので、さっと見飛ばされてしまわないか不安です…。この機会に多くの方がホルスーウ作品の魅力に触れられますように。と言っても、わたしも本物を見るのは初めて。久しぶりに音声ガイドも借りて、オペラグラスも持って、準備万端で楽しんでまいります。

【北の光 北欧の印象派展 図録】