パンフレットデザイン・カードデザイン/2022
NPO法人リスニングママ・プロジェクト(愛称リスママ)の活動紹介パンフレットと、リスママの大切な活動のひとつである「おはなしDAY」の紹介カード。ぐるり舎がデザインを担わせていただきました。
ロゴ・ロゴマーク・イラストはさちたまさん。わたしがデザインに入る前に完成していたかわいらしいロゴや、オレンジと緑のリスママカラーの導きがあったからこそ、デザインもよいかたちに着地することができました。
パンフレットとカードは、「リスママの活動を広げたい!」と共感&応援してくださっている官民の施設や店舗、イベントで受け取れる他、リスママHPからもデータをダウンロードできます。
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A4三つ折りサイズのパンフレット。目指したのは、リスママの活動紹介であり、リスママの目指す「聴く」ことが当たり前の社会への招待状です。
2011年の東日本大震災直後から、子育て中の母親が孤立しないようにと始まったリスママの活動を、「聴く」を主題に整理整頓し、誠実さを大切にまとめました。世の中には多くの育児支援がある中で、リスママの大きな特徴は当事者(育児中・育児経験者の母親)主体であること。ですので、広く公に配るものですが、受け取ったひと(当事者)が「自分に話しかけられている」と感じてくれたらいいなと思っています。


リスママの大切な活動のひとつである「おはなしDAY」の紹介カード。
おはなしDAYとは:妊娠中から小学生を養育する母親の話を20分聞くオンラインサービス。専門的な「聴く」訓練を受けた聴き手も現役子育て中の母親。
このカードをきっかけにおはなしDAYのことを知ってもらい、サービスを利用してもらうことが目的ではあるのですが、警鐘を鳴らすのではなく、受け取った人の「子育てを否定しないこと」「不安を煽らないこと」を大切につくりました。

リスママの理事のおひとりである高橋ライチさんより、パンフレットとカードのデザインのお話をいただいたのは2022年の春のこと。それから半年ほど時間をかけて、リスママメンバー有志で結成された制作チームの方々と、構成から文言ひとつひとつまで、一緒に作り上げました。
その過程では、制作チームの方々だけではなく、リスママにご縁のある方々にワークショップやアンケートでたくさん参加していただいたりもしたので、「わたしがデザインしたのかな……?」なんて、(とても前向きな意味で)思ってしまうほどです。
ぐるり舎の仕事は、「まだ名前も形もなくて見えないけれど“そこにある”ものの気配を、丁寧に分析し、じっくりと向き合いながら、名前と寸法と素材をあたえて具現化してゆくこと」だと、掲げているのですが、まさにその通りのものづくりとなりました。
リスママのみなさんには、度重なる問いかけにお応えいただき、本当にありがとうございました。
ここからは、おまけの話です。
このパンフレットとカードをつくっていた2022年当時、わたしは1歳の子どもを育てている最中でした。その頃にはもう、COVID-19のワクチンが開発されていましたし、COVID-19について気をつけるべきポイントもわかっていたので、ごく普通の生活をしていましたが、妊娠と出産を経験した2020年はお腹の中にいる子ども、そして無事に生まれてきてくれた小さな小さな子どもを守るために、生活を閉じました。
あの時の自分の判断を後悔はしていませんし、夫も友達もいましたが……ここに多くは書きませんが……やっぱり、寂しかったし、怒っていたし、傷ついていました。
そんな心をゆっくりと癒してくれたのは、今振り返るとリスママのみなさんとのものづくりの時間でした。
打ち合わせやチャットで心を寄せ合いながら話を重ねてゆくほど、わたしの心の輪郭がハッキリとしていった、あの感じ。
リスママのこれまでの活動や、集まった言葉たち伝わってきた、「絶対にあなたを独りにさせない」というメッセージ。
おはないDAYや講座での経験とは異なるけれど、リスママが大切にされている「聴き合うエンパワメント」とは、あのことだったな……と、今、振り返っています。
この投稿を記している2024年現在、子どもは3歳になりました。まだまだまだまだ子育ては続き、さまざまな感情に振り回され“わたし”を見失ったり、孤独を感じることもあるでしょう。でも、リスママのおはなしDAYがあるから、きっと大丈夫。そう思っています。