今年の読書はじめは西加奈子の『くもをさがす』だったけど、書影を撮る暇もないスピードで読み終えてしまったので、こちらには2冊目の『ある犬の飼い主の一日』を。

「どうしようもなく目立つ表紙にどうしようもなく惹かれてしまった」というのが手に取った理由だし、著者のサンダー・コラールトのことは知らなかったし、ちょこちょこ挟まれる性的な描写は苦手といってよい部類なのだけど、結局、訳者あとがきまでページをめくってしまったのは、新潮クレスト・ブックスへの信頼と、主人公ヘンクへの親しみからかもしれない。


2024年1月1日に発生した、能登半島地震に関連して、少しだけ……。

わたしが大学院を修了の少しだけ前、前職アトリエフルカワ一級建築士事務所で働きはじめたのが、ちょうど2011年3月。東日本大地震の時だった。
あの時は、何をどうすればいいのかわからなくて、「わたしは元気なのだから、自分のことをしっかりがんばろう!目の前の人を大切にしよう!」なんて考えていた。

(その後数年は、毎年GWあたりに東北へボランティアには行ったりした。)

それも間違いではなかったけれど。
あれから10年以上経ち今は、自分の職能が役に立つことがあると確信しているので、涙をこらえ、出番まで粛々と待つ。

(今この瞬間に動いてくれている方々への支援をしつつ。)


今年もここに、暮らしの中で考えたまとまらない記録をしてゆきます。
どうぞよろしくお願いします。

近所の神社にて、子どもと。