先日ご紹介したCOUZT CAFE + SHOPのコンセプトブック『COUZT?』の出版にあわせて、完成記念展を開催中。
場所はもちろんCOUZTにて。


コーツト本完成記念展
「ではまた、あの窓辺で」
Exhibition by naya × Madoka Shibazaki
2023 11 02 thu – 28 tue


呼ばれてないのに、導かれる。待ち合わせてないのに、また会える。さまざまな人生が重なったり、すれちがったりする場所。
広島・大崎上島を拠点として活動するアートユニット・nayaと、東京を中心に活動するフォトグラファー・柴崎まどか。
約800kmの距離を越えて、COUZTを通じて出会った彼らが、いとおしい時間を紡ぎます。
ふと思い出す、あの味、あの音、あの物語。
今度会えたら、きっと話そう。何気ない、とるに足らない、たわいもないこと。
ではまた、光あふれるあの窓辺で。

▶︎展示の詳細はこちら(COUZTのHP)
▶︎柴崎まどかさんHP
▶︎nayさんSNS


本制作の発起人で、写真とデザインを手がけた柴崎まどかさん、そして、とあるご縁から繋がり本の見開きドローイングをお願いするに至ったnayaのおふたりを広島県の大崎上島からお招きしての合同展。

そう、合同展……なのだけど、不思議な展示のつくり方をされていたような感じがしている。(本の制作メンバー特典で、展示の準備などにも仲間入りさせていただいたのです。)

2組の作家さんそれぞれが『COUZT?』を読んで得たテーマから作品づくりをされたのですが、nayaさんは「蝶道」、柴崎さんは「過ごしてきた時間」で異なっていたり。それぞれの展示エリアがあるわけではなく境界はあいまいなのに、それぞれに自立もしているし。印画紙だったり、オーガンジーだったり、トレペのような薄紙だったり、カッティングシートだったり、表現の素材も全然違うのに、なんだか旧知の中のような雰囲気を出していて。

「あっ、この展示の有り様が、まるごとCOUZTでの過ごし方を表現してるかもしれない……」
展示もあと数日となった今、そんな思いに辿り着きました。

あなたもわたしも、そこに居てもいい。そんな感じ。

nayaさんが、まだ原稿段階の『COUZT?』を読んだ中で、拾ってきたり落ちてきたりした言葉をまとめたワードツリー。そして、イラストたち。
柴崎さんの、COUZTは写っていないけれどそこにたしかに「COUZTのような、とあるあたたかな居場所」を感じる写真たち。
窓に降る、『COUZT?』の執筆者である藤間紗花さんの言葉たち。
ここちよいお客さまのおしゃべり。
こきみよいスタッフさんの動き。
オーディオから流れる音楽。
キッチンから聞こえる鍋を振る音、コーヒーミルの音。
そして、おいしい香り。

こちらの写真はnayaさん(かわいらしいおふたり)が送ってくれた、大崎上島の写真(と、かわいらしいおふたり)。同じ瀬戸内海だけど、わたしが笠岡から見ている海とは全然違う。でも、お互いに「瀬戸内海は”うみ”じゃないよね」みたいな話を、少しだけした。

またゆっくりお話ししたくて、今度はわたしが大崎上島へ遊びに行くつもり。

photograph 柴崎まどか