2024年になったその日から、世の中としても、わたしの身のまわりとしても、いろいろなことがありすぎて、まだ1月なのか……と、驚いてしまうような日々。

今年に入ってもう3回目の東京滞在のため、移動の新幹線の中でひと息つきながら、この記録をしている。


よく岡山〜東京の移動は、新幹線と飛行機のどっちがオススメ?と聞かれる。そう、この約700kmの距離は移動方法の分岐点で、とても悩ましい。

新幹線では3時間半。飛行機では1時間ちょっと。そう書くと、圧倒的に飛行機が有利そうだけど、岡山空港や羽田空港への移動時間も踏まえると、実質の移動時間はほぼ同じ。値段は飛行機がやや高い。

なので、3時間半の車内を楽しめるひとは新幹線を、そうでなければ飛行機を、と友人にはオススメしている。わたしは前者なので、新幹線移動が9割。3時間半なんて、本を読んだり編みものをしたり仕事をしたりしてたら、一瞬なのである。

それに、高校時代の恩師(専門は世界史と倫理)が欧州旅行の際に、「飛行機より電車が好きですね。移動も旅になるし、心と身体がついてくる。」というような話を聞かせてくれて、高校生のわたしの心に突き刺さった経験があるからかもしれない。

まぁでも、内田百閒(岡山出身)は新幹線のことを「そんなに速く走ってもしょうがない」と語り、あんなに鉄道が好きなのに絶対に乗らなかったそうなので、ほんといろいろなのである。百閒のこの発言は、もちろん時代背景も踏まえる必要があるが。

あと、夜行バスという選択肢もある。深夜のサービスエリアから、早朝の街の感じ、そして喫茶店でモーニングまでの流れを楽しめるなら、これもまたオススメの移動手段。

船……はちょっと聞いたことはない。調べてみようかな。


人生において、移動している時間というのは案外多かったりする。その哲学を自分なりに持っておきたい。